認知症について

更新日:2020年07月21日

認知症ってどんな病気?

困っている人

年を取れば誰でも、ものわすれなどをするようになりますが、認知症は老化ではなく、脳の病気です。記憶や思考などの能力が少しずつ低下して、日々の生活に支障が出るようになります。原因となる脳の病気や障害が出る脳の部位などによって、さまざまな種類や症状があります。

認知症のサイン

  • 電気やガスの消し忘れ、ものの置き忘れや紛失が多くなった
  • 考えるスピードが遅くなった
  • 些細なことで怒りっぽくなった
  • 着替えや身だしなみ、入浴など面倒くさがってやらなくなった
  • 調理などを順序立てて行うことができなくなった など

チェック項目に多く当てはまる人は、一度近くのかかりつけ医を受診してみましょう。 

受診をするときのポイント

鉛筆とノート

診断にかかせないのが、本人や家族からの情報です。医師に伝えたい内容をまとめておくとスムーズです。

  • 性格や習慣などにどんな変化がいつ頃から現れたか
  • 具体的に困っている症状はなにか
  • 日や時間帯によって変化があるのか
  • 既往歴(糖尿病や高血圧などがあるか)
  • 飲んでいる薬とその服用期間など

認知症の予防

認知症の発症リスクを下げるには「生活習慣病の予防」と「脳の活性化」が大切だといわれています。バランスのとれた食事と適度な運動を行い、人と交流をし、楽しみを持って生活をしましょう。

「食事」で認知症を予防しましょう

食事のイメージイラスト

食事の基本は、さまざまな栄養をバランスよくとることです。高齢期は食が細くなる傾向があるので「低栄養」に注意しましょう。また、以下のポイントを改善すると血管の老化を防ぎ、認知症の予防に役立ちます。

食習慣の改善ポイント 

  • 青背の魚を積極的に取りましょう。青背の魚に多く含まれる不飽和脂肪酸(DHA、EPAなど)は脳の神経を保護し、血管性認知症を招きやすい動脈硬化を予防をします。
  • 緑黄色野菜を積極的に取りましょう。緑黄色野菜に含まれるビタミンC、βカロチン、リコピンなどの抗酸化物質が動脈硬化を防ぎ、認知症予防に役立ちます。
  • 水分補給を忘れずにしましょう。水分不足は血管を詰まらせ、認知症のリスクを高めます。特に高齢者は脱水症状になりやすいので、意識的に水分を取りましょう。
  • お酒を飲むなら適量を守りましょう。飲みすぎは認知症を招きやすいので適量を心がけましょう。抗酸化作用のあるポリフェノールが豊富な赤ワインがおすすめです。
口腔ケアの体操の図

口腔ケアも大切

65歳以上で歯がほとんどなく、入れ歯を使っていない人は、歯が20本以上残っている人に比べ、認知症になるリスクが約2倍になることがわかっています。歯を失ったら入れ歯を作り、入れ歯は歯科医に定期的に調整をしてもらい、きちんと噛んで食べられるようにしましょう。お口の機能をアップするために、健口体操をすることを習慣にしてみましょう。

「運動」で認知症を予防しましょう

運動のイメージイラスト

運動には健康寿命を延ばすさまざまな効果があり、脳の動きを活発にするなど認知症予防にも役立ちます。ウォーキングや水泳、ハイキングなどの有酸素運動は、血流を良くして動脈硬化を防く効果があります。できれば毎日、少なくとも週に何回かは20-60分程度は続けるようにしましょう。適度に筋肉や骨を鍛えることも大切です。毎日の家事も立派な運動になります。買い物は歩いて行く、こまめに部屋の掃除をする、洗濯を干す、植木の手入れをするといった日常生活で欠かせない家事をていねいに行いましょう。都留市では、「楽ひざ体操」や「今生きてます体操」を紹介していますので、ぜひ、ご覧ください。

「社会参加」で認知症を予防しましょう

知的活動のイメージイラスト

もっと知的活動を増やすために

脳も筋肉などと同じように、使えば使うほど鍛えられ活性化します。認知機能を刺激するために興味のもてる知的活動を増やし、人とのふれあいで心も豊かになる社会参加の機会を大切にする生活習慣を心がけましょう。

たとえば...

  • 日記をつけたり、「自分史」を書く。
  • 新聞や本などを読んで新しい情報を得る。
  • テレビやラジオを視聴して番組を楽しむ。
  • 楽器演奏やカラオケなどの趣味をもつ。
  • 食事(食材・調理・食器など)にこる。
  • 美術館や博物館に行って文化を吸収する。
高齢者同士のふれあいのイメージイラスト

社会参加から生まれるネットワーク

積極的に外出して人と触れ合うことで、新たな心のよりどころとなるネットワークが生まれます。常に社会との接点を持ち、人とのきずなを大切にしましょう。

たとえば...

  • ボランティア活動に参加する。
  • 祭りなどの地域のイベントに参加する。
  • 囲碁や将棋などの頭を使う趣味や水泳、ハイキングなど体を使う趣味を共有できる仲間を見つける。
  • 身だしなみに気を配り、異性に関心を持つ。

都留市には、高齢者の集いの場である「いーばしょ」があります。近くの「いーばしょ」にぜひ、足を運んでみてください。

この記事に関するお問い合わせ先

長寿介護課包括支援担当

〒402-0051
山梨県都留市下谷2516-1(いきいきプラザ都留)
電話番号: 0554-46-5114(内線)130・131・135・136
ファクス:0554-46-5119

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