検査科

更新日:2019年12月09日

医療に対するニーズの多様化、複雑化により臨床検査は最新の技術と質の高さが求められています。

検査科では臨床における診断や治療に貢献できるよう、臨床検査技師が患者さんの心電図や肺活量の測定を行ったり、患者さんから採取された血液や尿などの検体を「正確」「迅速」に検査できるよう努力を続けています。

緊急時にはオンコールで対応し、24時間体制で検査を行っています。

生理検査部門

心電図検査

心臓から発生する電気的な変化を波形として記録します。不整脈や虚血性心疾患(心筋梗塞・狭心症)などがあるか調べます。

胸と手足に電極をつけ、安静にしてもらいます。苦痛はなく、短時間で終わります。

ホルター心電図検査

携帯用の小型心電計により、日常生活中の心電図を24時間連続記録します。

診断の参考とするために、検査中の日常行動や症状の記録カードを書いてもらいます。翌日、心電計を外しに来院していただきます。

トレッドミル負荷心電図検査

ベルトコンベアの上を歩くことで、心臓に負荷をかけながら、運動中の心電図や血圧の変化を調べます。安静時では分からない、不整脈や虚血性心疾患などがあるか調べます。

動きやすい服装でお越し下さい。

血圧脈波検査

血管の硬さや、詰まり具合を調べ、動脈硬化の進行度を知ることができます。

両手両足に血圧計をつけ、安静にしてもらいます。

呼吸機能検査

呼吸機能検査のようす

大きな呼吸をしたり、勢いよく息を吐き出したりして、肺活量などを測定します。肺の機能や、喘息・慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの呼吸器疾患があるか調べます。また、手術前検査として、全身麻酔の手術に耐えられる十分な肺機能があるか確認します。

鼻から空気が漏れないようにクリップでつまみ、マウスピースという筒をくわえて、かけ声に合わせて息を吸ったり吐いたりします。患者さんの努力次第で結果が大きく変わりますので、より正確な結果を出すためにご協力をお願いします。

脳波検査

脳波検査のようす

脳が活動している時に発生する電気的な変化を波形として記録します。

てんかんや器質的疾患(脳腫瘍や外傷など)などがあるか調べます。頭皮に電極をつけ、寝てもらいます。苦痛はありませんが、検査に1時間ほどかかります。検査前に排尿を済ませて下さい。

睡眠時の記録が必要なため、少々寝不足気味でお越し下さい。

超音波検査

超音波検査のようす

超音波を用いて体の中の病変の有無を調べます。

超音波の通りをよくするため検査部位にゼリーをつけ、プローブをあてます。痛みはほとんどなく、X線撮影のような被曝の心配もなく、妊娠中でも安心して検査を受けることができます。

超音波検査部位別検査内容
検査部位 検査内容
心臓 心臓の動きや大きさ、弁の状態、血液の流れなどを検査します。
腹部 主に、肝臓・胆嚢・膵臓・腎臓・脾臓を検査します。さらに検査の目的に応じて消化管、膀胱を含めた泌尿器、子宮・卵巣を含めた婦人科領域を検査します。臓器の大きさ、性状、腫瘤の有無などを調べます。必要に応じて、大きく息を吸う・吐く、息を止めるなどの呼吸調節をしていただきます。食事により見えなくなる部分がありますので、飲食せずにお越し下さい。
乳腺 乳房を検査します。主に乳腺内の腫瘤や周囲のリンパ節腫大の有無などを調べます。
甲状腺 首の周りを検査します。甲状腺の大きさや腫瘤の有無などを調べます。
頚動脈 首の血管を検査します。動脈硬化やプラークによる狭窄や閉塞の有無などを調べます。
下肢静脈 足の付け根から足首までの血管を検査します。血栓の有無などを調べます。

 

聴力検査

耳の聞こえに関する機能を検査します。

鼓膜の状態や、いろいろな音がどのくらい聞こえるか等の検査を聴力検査用の部屋で行います。

検体検査部門

生化学検査

生化学検査のようす

血液中に存在する蛋白、酵素、電解質などを測定しています。

多項目を迅速に検査するための自動分析装置を導入しています。

血液・凝固検査

血液中のヘモグロビンや赤血球、白血球、血小板などを自動分析装置で測定しています。

また、血液の凝固検査も行っています。

尿検査

脳検査のようす

尿中の蛋白、糖、潜血および有形成分を分析装置で測定します。必要に応じ、顕微鏡にて成分を判定します。

その他

糖尿病検査、血液型検査、輸血検査、感染症検査(B型肝炎、C型肝炎、梅毒など)、インフルエンザ検査、便潜血検査などを行っています。

以上の検査は当日に(至急であれば30分~1時間程)行っています。その他の特殊検査、腫瘍マーカー、ホルモン検査、細菌検査、細胞診検査などは検査センターで検査しています。

病理検査

手術材料、内視鏡検査材料などを特殊な染色を施した後、顕微鏡で注意深く観察し、悪性細胞の有無や臓器の機能状態を診断しています。手術時の迅速検査も行っています。

この記事に関するお問い合わせ先

都留市立病院

〒402-0056
山梨県都留市つる五丁目1番55号
電話番号: 0554-45-1811
ファクス: 0554-45-2467

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