個人でできる鳥獣被害対策を紹介します!【サル・シカ・イノシシ】

更新日:2021年11月18日

近年の鳥獣被害

近年、サル、シカ、イノシシ等の野生鳥獣による農作物への被害や生活環境への影響が拡大しています。
市では集落周辺に出没する野生鳥獣を捕獲する等の対策を講じていますが、鳥獣被害の軽減を図るためには、農地や集落周辺に野生鳥獣を近づけないことが重要です。

そこで、平成26年度、国の鳥獣被害防止総合対策交付金を活用して、市内にある誘引果樹(柿及び栗)の分布状況を調査しました。

(その結果がこちらです。)

平成26年度調査都留市誘引果樹(林緑100m以内)分布状況
シカの食害にあった畑

シカの食害にあった畑

野生鳥獣は山にある木の実等をエサとしていますが、木の実は2~3年周期で豊作の年と凶作の年を繰り返します。市で記録している農作物の被害データを見ても、豊作の年は被害報告が少なく、凶作の年は被害報告が増加しており、因果関係が確認できます。また、上記分布図の誘引果樹がまとまってある箇所付近での被害報告が増加傾向にあります。

柿の木に登るサル

山中でエサが確保できないと野生鳥獣は里に下りてきて、集落周辺に柿及び栗があり、安全に美味しい食べ物が確保できることを覚えると、そこに居ついてしまいますので、集落周辺が野生鳥獣にとってエサ場にならないようにすることが大切です。

・下記に対応策をまとめましたので参考にしてください。

個人でできる鳥獣対策

1.誘引果樹を伐採する

収穫しない果樹が放置されていると、知らない間に野生動物を餌付けしてしまいます。野生動物がその果樹に執着することで、毎年その周辺で被害が発生してしまうので、収穫しない果樹であれば伐採しましょう。

(分布図で色がついている箇所周辺に果樹をお持ちの方は、伐採をご検討ください。)

2.野菜等の残渣を放置しない

収穫せず不要となった野菜のくずや生ごみ等の残渣を畑に放置してしまうと、においで野生鳥獣を誘引してしまうため、きちんと処分しましょう。

3.落穂や2番穂を放置しない

収穫後の田んぼに落穂や2番穂を残しておくことも野生鳥獣の誘引につながります。人間にとっては不要なものでも、野生鳥獣にとっては貴重なエサ資源となるため注意が必要です。

4.隠れ家をつくらない

農地を管理せず草木でヤブになってしまうと、野生鳥獣にとっては集落周辺での隠れ家となり、そこをねぐらにして周辺農地で被害が拡大してしまいます。
基本的に野生鳥獣は臆病な性格で、見通しの良い場所を嫌います。
耕作していなくても、定期的に農地の草刈りを実施し、見通しをよくしておくことで野生鳥獣を遠ざけることができます。

市内で捕獲されたサル

市内で捕獲されたサル

上記4点の対策を行うことと併せて、野生鳥獣(特にサル)を集落付近で見かけた際に追い払いを実施することで、ここは怖いところだということを学習させて人間に対する警戒心を植え付けることができます。そのため、都留市では年に1度、追い払いに係る講習会を開催しており、地域で主体的に追い払いを実施する人材の確保・育成を進めています。ひとりひとりが適切な対策をとることが、鳥獣被害の軽減につながりますので、皆さんで協力する中で「鳥獣害に強い地域づくり」を目指しましょう!

この記事に関するお問い合わせ先

産業課農林振興担当

〒402-8501
山梨県都留市上谷一丁目1番1号
電話番号: 0554-43-1111(内線)151~153
ファクス: 0554-43-5049

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