RSウイルス感染症について
RSウイルス感染症とは
RSウイルス感染症は、RSウイルスの感染による呼吸器の感染症です。RSウイルスは日本を含め世界中に分布しています。何度も感染と発病を繰り返しますが、生後1歳までに半数以上が、2歳までにほぼ100%の児がRSウイルスに少なくとも1度は感染するとされています。
成人では通常、発熱、喉の痛み、咳、鼻水、倦怠感など風邪の症状と似た症状のみのことが多いですが、慢性呼吸器疾患等の基礎疾患を有する高齢者などにおいて重症化することがあります。
RSウイルス感染症に注意しましよう(厚生労働省リーフレット) (PDFファイル: 407.4KB)
主な症状
- 感染して2~8日(典型的には4~6日間)の潜伏期間を経て発熱、鼻汁などの症状が数日続きます。
- 多くは軽症で自然に軽快しますが、なかには、咳が悪化したり、喘鳴(ゼーゼーとした呼吸)が出ることがあり、場合により肺炎になることがあります。
- 2歳までにはほとんどすべての乳幼児がRSウイルスに感染するといわれており、多くの場合軽症で治まりますが、1歳未満の乳児の場合は、急性細気管支炎や肺炎などの重い呼吸器症状を起こすことがあります。
- 終生免疫(注1)は獲得されないため、どの年齢でも再感染は起こりますが、一般的には年長児以降では重症化はしません。
(注1)終生免疫とは、一度ウイルスに侵入されたことで、一生それが原因で起こる病気にかからなること。
感染経路
RSウイルスは主に「飛沫感染」と「接触感染」で感染が広がります。
「飛沫感染」
RSウイルスに感染している人が咳やくしゃみ、あるいは会話などをした際に口から飛び散るしぶきを浴びて吸い込むことにより感染することを言います。
「接触感染」
RSウイルスに感染している人との直接の接触や、感染者が触れたことによりウイルスがついた手指や物品(ドアノブ、手すり、スイッチ、机、椅子、おもちゃ、コップ等)を触ったり、なめたりすることで感染することを言います。
RSウイルスは、麻疹ウイルスや水痘ウイルスの感染経路である空気感染はしないと考えられています。
予防
飛沫感染の対策
鼻汁や咳などの呼吸器症状がある場合は、マスクが着用できる年齢の子どもや大人はマスクを使用すること、咳がでるときには、手やハンカチで口を押える「咳エチケット」を守ることがとても大切です。
接触感染の対策
手洗いをしっかり行うことが重要です。また、日常的に触れる手すりやおもちゃなどはこまめにアルコール消毒を行うことも効果があります。
ワクチン
60歳以上を対象としたRSウイルスワクチン及び生まれてくる子の予防を目的に妊婦が接種するワクチンがあります。ワクチン接種については任意接種であり、接種費用については全額自己負担となります。
発生状況はこちら(やまなし感染症ポータルサイト)
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更新日:2025年07月04日