男女共同参画都市宣言記念モニュメント

平成13年3月4日、都留市は女性と男性が、互いにその人権を尊重し、喜びも責任も分かち合いつつ、性別にとらわれることなく、その個性と能力を十分に発揮できる男女共同参画社会の実現を願い、男女共同参画宣言都市となりました。
この意義を後世に末永く、伝えていきたいという願いから、男女共同参画に寄せる思いをイメージしたモニュメントを都留文科大学教員で、芸術に造けいの深い2人の先生に依頼しました。
平成13年3月4日、文化会館(現 まちづくり交流センター)付近の国道139号線沿いにて関係者のもと、おごそかに除幕式が挙行されました。
男女共同参画社会実現に向けた取組みを市民にアピ-ルするため、モニュメントの建立を男女共同参画社会の推進を図る一助としました。
設置日 | 平成13年3月4日(日曜日) |
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設置場所 |
都留市中央三丁目地内 まちづくり交流センター前市道(法能・谷村線) |
作者(共同制作) |
(鍛金部分)都留文科大学安宅正路教授 (石材部分)都留文科大学中村和雄教授 |
サイズ(モニュメント本体) | 高さ:1.95メートル 巾:0.5メートル 奥行:0.5メートル |
サイズ(台座) | 高さ: 0.5メートル 巾:0.9メートル 奥行:0.9メートル |
材質(鍛金部分) | 銅 |
材質(石材部分) | 本小松(輝石安山岩) |
材質(台座) | コンクリ-ト基礎 |
(1)(鍛金部分)安宅正路教授
制作にあたり、男女共同参画社会をあたりまえのこととし、人が自然に生活する世界をイメージした。特にモニュメントの設置場所は、子供たちの目に触れる機会の多い場所でもあるので、子供たちにもイメージとして親しみを持って見られるようなものとして考えた。
モチーフとして猫、犬、鳥そして窓等で表し、石に彫ったなだらかな線は人が生活する大地を表現し、全体として人が生活する家であり、街であり、その基本のところをイメージし制作した。
モニュメントに対する作成者のコメント
(2)(石材部分)中村和雄教授
1998~1999年春にかけて学外研究の機会を得、ヨーロッパを中心に各地を巡ることができました。その中で、数多くの研究成果を得ることができたのは当然ですが、今でも強烈な印象として目に焼き付いているのがエジプト旅行での見聞でした。
ギザの大ピラミッドであり、ルクソールのカルナック神殿大列柱室、オベリスク、広大なアフリカの大地に昇る朝日等々、はるかな天空にあくまでも直立し上昇しようとする神々の飽くなき意志を体感することができました。
エジプトにおける建造物すなわちモニュメントとは神々の強い意志を代弁する造形物であり、数千年の時を超えても、色褪せない感動を見るものに与えるものでした。
今回、都留市の作成依頼を受けるにあたって迷いなくイメージされたのがオベリスクの形態でした。男女共同参画社会を目指すという都留市の崇高な意志が色褪せることなく末長く実現される、そのような願いを込めて連日作成し、ここに完成することができました。
オベリスクとは
古代エジプトの記念碑。一つの巨大な石材で作り、断面は方形、上方ほど細く、頂上だけピラミッド型。太陽神の神殿の前に建て、柱面には王の事跡などを記す銘文や図案の刻まれたものも多い。方尖(ほうせん)柱。方尖塔。
鍛金(たんきん)について
鍛金は、金属を金槌・木槌で打って板状、線状、立体状にたたきのばして器物を形成する技法。立体状にのばすことを鎚起(ついき)、打出し、鎚出などという。
正倉院の「押出仏」をはじめ仏具、武具、茶器などの制作に多く用いられてきた。作品には仏像(押出仏)、銅鑼(どら)、香炉、鉢、花瓶などがある。広義には刀鍛冶(かじ)も含む。薄く軽量丈夫なことが特徴。地金は、金・銀・銅・真鍮・鉄・錫・鉛など。槌打ちは地金の展延性や柔軟性を回復し、亀裂を防ぐために随時加熱処理を加えながら行う。
鍛金の名は岡倉天心が東京美術学校(現在の東京芸術大学美術学部)に金工科を設立した時に始まる。
本小松について
神奈川県湯河原町・真鶴町の海辺から算出する輝石安山岩。青灰色で、土木・建築用。
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更新日:2019年03月25日