移住者インタビューNo.2賀川さん

東京都世田谷区から移住した賀川さんに、移住のきっかけや実際に住んでみた感想をお聞きしました。

 

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プロフィール

東京都渋谷区出身。カガワデザインワークショップ有限会社 取締役。「犬と自然のある暮らし」を求め、1997年より週末ハウスとして都留市盛里地区に土地を借り夫婦で家づくりに着手。東京都世田谷区からの二地域居住8年の期間を経て2005年に完全移住。現在は三匹の犬に囲まれながら「都留の魅力を知ってもらう」活動を継続中。

 

 

移住のきっかけを教えてください。

「犬と自然の中で暮らしたい!」そんな願いがきっかけでした

移住するまでは東京の世田谷区に住んでいました。そこで犬と共に暮らしていたんですけど、都内は犬を自由に走らせてあげられる場所が少なくて、だから「自然豊かな場所で犬と一緒に過ごしたい!」という気持ちから、そんな願いの叶う場所を探し始めたのがきっかけでした。

 

土地探しはいかがでしたか?

いえ、実際始めてみると本当に大変で(笑)

当時はインターネットの情報がない時代で、夫とアチコチ出かけて探しまわりました。また、山梨県の中でも都留市がすぐに見つかったわけじゃないんです。最初は山梨県でも一宮町(現笛吹市)や三富村(現山梨市)の方まで探しに行って、それでもなかなか理想に合う土地がない。家の建設よりも土地探しが一番苦労したところですね。

仕事に都合をつけ、各地を車で走りまわる日々の中で、最後は奥多摩まで範囲を広げて……そんな時でしたね。奥多摩の道路に看板を見つけたんです。それが秋山村(現上野原市)の工務店のもので、そこに問い合わせて都留市を紹介してもらいました。山梨の東部地域についてはもう探し尽くした感があったので、この場所を紹介された時は正直「え、そっちにあったの!?」という気分でした(笑)。現地を訪問した時は感動しました。「こんなに東京から近いところで、こんなに良い土地があったのか」って。同時に感慨深かったですね。苦労はしましたが、巡り巡って都留に出会った気がします。

 

 

今の住居の半分はセルフビルドで建てられたそうですね。家づくりの過程を聞かせてください。

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完成まで8年!二地域居住を楽しみながらの家作り

土地の借地契約を済ませた後は、夫が設計した図面をカナダに住む友人のログビルダーに送り、部材を発注して本格的な家の設計を始めました。私達がやったのは丸太の壁と内装の一部などです。当初は定住するつもりはなかったので、そんなに急いではいませんでした。「犬を走らせて一緒に遊びながら、夫とゆっくり家作りできればいいな」とそんなのんびりした気持ちで、コツコツ休日を使って都留に通いました。

だから、建設のために都留に行くというよりは、遊びにいってる感覚の方が強かったです。家の部材をどうしようかとか、壁に使う木材をどう加工してどう建てようかとか、オーブン付きの薪ストーブを大月市の鉄工所で作ってもらったり、手作りで窓や雨戸を作ったり……失敗もトラブルもあったけど、夫婦でアイディアを出し合ったり、工夫を凝らす日々の全てが良い思い出になりました。でも、ちょっとのんびりしすぎたかも。楽しみすぎて時間をかけすぎました(笑)。最後は結局大工さんに仕上げてもらって、8年かかってようやく完成しました。

そうして、二地域居住の中で自然に囲まれたこの場所が本当に気に入って、2005年に世田谷を離れて都留市に移り住みました。最初は大変でしたよ。定住を念頭に入れずに家を建てたので、寝る場所などの居住スペースがない(笑)。それに、当時は携帯電話も光回線も使えない環境。生活の環境を整えるのにまた少し時間がかかりました。でも新聞配達は断られましたが、郵便局も宅配便も生協も来てくれています。

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田舎への移住は不便も多かったんじゃないですか?

うーん、そうですね。

実際「川を渡らないと家まで帰れないこと」や「雨が降ると水道が濁ること」はあります。越してきたのが、生活環境の整っていない山奥であったことも事実です。でも、この土地を気に入って住んでますので、不便を感じたことはあまりありません。夏は涼しくてクーラーいらずだし、夜は静かで近所迷惑もない。星もたくさん見えて、水はキレイです。それに、犬を自由に放して暮らせますしね。

もちろん、大変なこともたくさんありますよ。でも自然の中で暮らすってそういうことだと慣れてしまえば済むこと。不便をどう工夫して良くしていけるかを考える視点が、移住には必要なのではないでしょうか。

 

賀川さんのお宅へ向かう。山道を車で走る中、途中で道が川に変わる。ここを通り抜けると賀川さんのログハウスが見えてくる↑

 

 

賀川さんの移住の流れ&移住までにかかった費用

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~1997年:「犬と自然豊かなところで暮らしたい」と土地を探し始めたのがきっかけ

アチコチ出かけて探しまわりました。奥多摩で見かけた看板を見たことで、やっと理想的な土地を発見

1998年~:家の部材をカナダの友人に発注し、二地域居住を開始。少しずつ家作りをしていきました

2005年:二地域居住が楽しすぎて、ちょっとゆっくりし過ぎたのかも(笑)。結局、大工さんに仕上げてもらい8年かけてようやく家が完成しました

2005年~:夫の父が亡くなったことを契機に、住み慣れた世田谷を離れ本格的に都留市へ移住しました

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↑家の建設から完成までは、いろいろなトラブルも度々起きて試行錯誤の日々だったそう。「でも、家作りは楽しかったし、費用もこの値段でおさまって満足しています」と笑って回想してくれた

 

 

今している活動について教えてください。

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魅力あふれる「都留」を多くの人に伝えていきたい

日常の仕事以外に、都留市のまちづくりや魅力を伝えていく活動に積極的に参加しています。

初めてお話しする人から、「なんで都留に来たの?」や、「都留ってなんにもないでしょ」と聞かれることがまれにあります。びっくりしているのは案外、地元の方に言われることが多いということ。

都留って魅力と可能性でいっぱいだと思うんです。豊かな自然や美味しいお水。立地、文化、人柄。昔からそれが当たり前な都留の人の方が、知らない、気づかないことが多いのかもしれません。もちろん、地元の方に教えていただくこともたくさんあります。そんな時は、学びと発見の多い「魅力的なまち」だと改めて思います。

理由は違えど都留に移住してきた人は、この土地を本当に気に入って住んでいます。これからも地元の人や都留を知らない人に、この良さを伝えていきたいですね。

 

 

都留市の魅力はどのようなところだと思いますか。

どこに行くのも便利!物価、自然、コミュニティ、都留で困ることはありません

まず、とても気に入っているのが都留の立地。本当にどこに行くにも便利なんです!都留には高速道路のインターチェンジがあるので、こんなに自然が豊かな環境なのに、東京まで車で一時間半で行けます。それ以外の場所でも長野に行くのも、静岡、神奈川に行くのも近い。電車も高速バスもしっかりある。山梨の中でも、「こんなに良い距離感のまち」はなかなかないと私は思います。

あと、人が親切なところも都留の良さだと感じています。田畑を気軽に借りられたり、困っていたら助けてくれる親切な人がいっぱいいらっしゃる。私のような移住者には、とってもうれしいことでした。驚いたのは、都留の人は移住者に大変寛容だということ。ヨソモノだからといって嫌がられない。これは、毎年たくさんの他県からの学生を受け入れてきた都留の人達の習慣(都留市には、毎年全国各地から多くの学生が集い、研鑽に励む都留文科大学があります)と、養蚕や織物で栄えた「商売のまち」としての歴史が大きく関わっているように思います。私も都留に来てたくさんの仲間ができました。

どこにでも行ける距離感で、自然が多くて、物価も安い。おいしいパンもコーヒーも買える。それを囲んで笑い合えるお友達もいる。困ったことはあまりありません。

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↑「なんでも聞いてくださいね」と笑顔で迎えてくれた賀川さん。嬉しかったことも大変だったことも包み隠さず気さくに話してくれた

 

 

都留市に移住を希望される方にアドバイスをお願いします。

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オススメは二地域居住。移住には「慣らし運転」が大切

ここまで都留の良さを話してきましたが、「急いで移住して」って言いたいわけではないんです(笑)

自然が素敵で、立地も良い。そんな理想的な場所を見つけても、最後にはその土地に住む人と人との繋がりが大事だと私は思うんです。

都留は意外と広いですし、国道沿いと山奥ではそこで暮らす人の生き方も考え方も違ってくる。いきなり移住するのではなく、週末にイベントに参加したり、気軽にお話しできるお友達を作ったりして、移住の「慣らし運転」をするのが良いと思います。

おすすめは二地域居住。私も最初は知り合いが一人もいないところからスタートしました。ぜひ、人との繋がりを大切にして、移住を成功させてほしいですね。

↑木の匂いが心地いい。騒音の無い静かな空間に、賀川さんの穏やかな声が響く

 

 

 

この記事に関するお問い合わせ先

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山梨県都留市上谷一丁目1番1号
電話番号: 0554-43-1111(内線)243
ファクス: 0554-45-5005

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更新日:2019年03月27日