水道水からの異臭の発生対応について《報告》
11月9日から16日にかけて、水道水に異臭があるとの報告が一部の方から寄せられ、当該地区の水源について調査したところ、揮発性有機化合物であるエチル・ターシャリーブチル・エーテル(通称:ETBE)に起因するものと特定しましたので報告します。
ETBEとは
ETBEとは、エタノールとイソブデンから合成される化学物質で、消防法に定める第4類危険物第1石油類に該当するものです。
自動車燃料に混合して使用されています。
ETBEが検出された水源等及び検出量
検出箇所:上水道第1水源及び周辺湧水3箇所
検出量:下段にあります「水質検査(ETBE含有量)の結果について」をご覧ください。
上水道第1水源の配水区域
滝下浄水場系配水区域内及び桂町簡易水道第3配水池系配水区域内の一部
(厚原地区、平栗地区、加畑地区の全域及び谷村地区、十日市場地区の一部)
発生原因
異臭の原因物質であるETBEの検出原因については、山梨県の協力のもと調査中です。
市の対応の経緯
11月 9日(火曜日)
- 水道水の異臭情報を受ける
11月10日(水曜日)
- 滝下浄水場の塩素濃度及び臭気等を調査
11月17日(水曜日)
- 水質検査業者へ検査依頼(水道基準項目・臭気関連物質)
- 上水道第1水源からの取水量を3割程度に減水
11月24日(水曜日)
- ETBEの検出報告(速報値)あり
- 山梨県富士・東部保健福祉事務所へ報告
11月25日(木曜日)
- 上水道第1水源からの取水を停止し、他の水源に切り換える
- 山梨県富士・東部保健福祉事務所と対応協議
11月26日(金曜日)
- 市ホームページに公開
- 報道機関に報告
11月29日(月曜日)
- 都留市テレビ利用者組合(CATV)にて公開開始
- 山梨県富士・東部林務環境事務所と調査方針について協議
今後の対応指針
市としましては、今回の事案の発生確認後、直ちに浄水池の塩素濃度等を調査し、当該水源からの取水量を減水するとともに、水道法に定める水質基準項目の検査を検査機関に依頼したところ、異常を示す数値は検出されず、飲料水としての基準を満たしていることから直ちに給水を停止して飲用を制限するものでないと判断しているところであります。
しかしながら、平成28年に同様の事案が発生した経緯を踏まえ、さらに臭気に重点を置いた調査を実施するとともに、ETBE等に関するモニタリング(水質調査、臭気調査等)を継続してまいります。
また、今回検出されたETBEの数値は、フランス食品衛生安全庁の健康リスク評価で示されている60㎍/L未満であり、また、前回当初検出時(22㎍/L)の7分の1未満の数値でもあるため、健康上の影響はないものと考えておりますが、現在は当該水源地からの取水を完全に停止していますので、ご安心ください。
今後も山梨県等の関係機関と連携・協力をする中で、原因究明を進めるとともに、水質の監視体制の強化と再発防止を図り、安全・安心な水道水の提供に努めてまいります。
【参考】
ETBEの健康リスク評価に関する情報として、内閣府食品安全委員会のホームページでは、“現在の毒性データについては、飲料水を摂取した場合、ETBE濃度が60㎍/L未満であれば消費者の健康リスクを引き起こすものでない。”とフランス食品衛生安全庁が意見したことが掲載されています。
内閣府食品安全委員会ホームページ(資料管理ID:syu03130020188)
配水区域の皆様へ

配水区域の皆様への通知文 (PDFファイル: 583.5KB)
節水のご協力について
現在、上水道第1水源からの取水を停止し、他の水源に切り換えていることから、水道水の水圧が低下しており、水の出が悪くなっている地域があります。
ご不便をお掛けいたしますが、一日も早い復旧に向け善処してまいりますので、ご理解並びに、節水のご協力をお願いいたします。
水質検査結果(ETBE含有量)について
- この記事に関するお問い合わせ先
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上下水道課上水道担当
〒402-8501
山梨県都留市上谷一丁目1番1号
電話番号: 0554-43-1111(内線432・433)
ファクス: 0554-43-5049
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更新日:2021年12月28日