学校運営協議会(コミュニティ・スクール)について

更新日:2025年12月01日

コミュニティ・スクール(CS)ってなに?

コミュニティ・スクールとは、学校・保護者・地域住民で構成する「学校運営協議会」を設置した学校のことで、「地域とともにある学校づくり」の実現に向け、学校・地域が一体となって、子どもたちの学びや成長を支えていく仕組みとなっています。

「子どもの心身の安全」「社会に開かれた教育課程」「地域防災」「地域コミュニティや地域教育力の再生」など、学校だけ地域だけでは解決が困難な課題に取り組むため、学校・家庭・地域が相互に連携・協働することで、「地域とともにある学校づくり」と「学校を核とした地域づくり」を一体的に進めていきます。

【学校運営協議会】で「目指す子ども像」などの目標を共有し、地域の様々な主体が、それぞれの立場から【地域学校協働活動】を行います。

コミュニティ・スクールの設置状況は?

文部科学省の調査によると、全国のコミュニティ・スクールの設置率(小・中・義務教育学校)は令和7年5月1日時点で71.6%となっています。

本市の設置状況は以下の通りです。全国的に課題となっている形骸化の防止や教員の働き方改革を前提に、学校や地域の状況に応じ、順次設置を進めています。

平成29年度 旧旭小学校

令和5年度  谷村第二小学校・宝小学校

令和6年度 東桂小学校・東桂中学校・禾生第一小学校

令和7年度 禾生第二小学校(予定)

「学校運営協議会」ではどんな話し合いをしているの?

学校運営協議会とは、「地方教育行政の組織及び運営に関する法律」に基づき、保護者や地域“人材”、地元出身の大学生といった委員が、一定の権限と責任を持って学校運営に参画する合議体の機関です。

その中心的機能である「熟議」では、学校の教育目標の達成を目指し、課題やニーズ、資源などの共有し、様々な協議を行います。教職員や児童生徒も参画することで、より現実味と熱を帯び、“連携・協働”の輪が広がっていきます。

【委員(例)】

・協働のまちづくり推進会会長 ・PTA会長 ・スポーツ振興会会長 ・伝統芸能保存会会長

・民生児童委員 ・安全協会委員 ・学童保育指導者 ・放課後子ども教室コーディネーター

・保育園園長 ・子ども食堂代表 ・元校長 ・地元出身大学生 ・当該校長 等

宝小熟議の様子

テーマ:安全支援

「顔見知りになって互いを知り合うことが、安全・防犯、防災にもつながると思う。」

「警察やスクールガード、消防といった方々とも連携していきたい。」

谷村第二小熟議の様子

テーマ:地域の力を学校教育で活かすには

「地域の方々に学校や児童たちを見て知ってほしい。」

「地域の人たちが学校に入って、子どもたちの様子を見られるような、お茶をしながら話せるようば場が作れたらいいですよね。」

東桂小中熟議の様子

テーマ:学校(児童生徒)と地域、それぞれの願い

「子どもたちに地域へ出て“本物の体験”をしてほしい」

「東桂に愛着と誇りを持てるような子どもたちを育みたい」

東桂小中熟議の様子2

「地域ともっとつながって東桂を盛り上げたい!」

「東桂文化祭を一緒に盛り上げたい。何ができますか?」

禾生第一小熟議の様子

テーマ:先生の願い

「児童に、地域の伝統芸能や防災について、地域で学んでほしい。」

「家庭科で、ミシンや調理の指導補助をしてくださる人財がほしい。」

禾生第二小熟議の様子

テーマ:地域の良いところと、地域をより良くするために

「地域の人達が優しい」

「ホタルが多い」「尾県郷土資料館がある」

「地域の方を講師として授業に呼びたい」

熟議後の"みんな"の感想

(児童生徒)「地域の方と一緒に会議をする機会はあまりないため、いい経験になった。」「学校だけではなく、この地域を、どうすればより良くできるかということを考えるきっかけになった。」

(地域)「同じ目的意識を持った人たちの集まりなので、気さくに話せた。」「先生と直接話すことで、具体的に困っていることがわかって良かった。」「回を重ねるたびに、会全体の熱量が高まっていくのを感じる。」

(保護者)「パワーのある地域の方が多く、若い世代で、それを継承できるような取り組みをしていきたいと思った。」「子どもたちや地域の方と関わる機会を持ちたいと思うようになった。」

(教職員)「委員の皆さんと顔を合わせて話し合いができ、みなさんが子どもたちのため、地域のためにと、一生懸命考えていることを改めて知り、嬉しく、心強く感じた。」

「地域学校協働活動」ではどんな活動をしているの?

地域学校協働活動とは、幅広い地域の主体の参画を得て、地域全体で子どもたちの学びや成長を支えるとともに、「学校を核とした地域づくり」を目指して、学校と地域が相互にパートナーとして連携・協働して行う様々な活動です。本市では、自助・共助・公助の理念を持つ「協働のまちづくり」の活動や「放課後子ども教室」などが挙げられ、長い歴史があります。

情報交換や対話の中で、実践を重ねながら、それぞれの学校と地域の特色に応じた、よりよい「学校づくり」「地域づくり」の協働のあり方をじっくりと模索していきます。

カフェ谷二っこりの様子
宝小田植えの様子
東桂文化祭で児童がクイズを出す様子
東桂中学校生徒が文化祭の片付けを手伝う様子
東桂小の児童が水かけ菜を掲げる様子
東桂小でみんなでプール掃除をする様子
禾生第一小全校でお神楽鑑賞
禾生第二小みんなで七夕飾り

地域学校協働活動を通じて感じたこと

(児童)「お神楽がこんなに美しいものだと思わなかった。お祭りだけじゃなくて、人と人とのつながり、みんなの安心安全にもつながっていると知り、感謝の気持でいっぱいになった。」

(生徒)「子どもの数の減少により、地域の運動会や伝統文化が、昔より盛り上がり方が変わっていると知った。学校でも、盛り上げるためにいろいろ考え、土台作りをしていきたい。」

(地域)「子どもたちは挑戦の場を得て、大人は子どもたちの頑張りや真剣さにパワーをもらう。」「協働のまちづくりの概念そのもの。CSの目的が地域に広がってほしい。」

(教職員)「子どもたちが、自分なりに地域のことを考えて、何かしたいと思っていることが伝わってきた。」「みんなが長く過ごしていくこの地域をもっと知っていけるような授業を作っていきたい。」

“連携・協働”の成果や課題

成果

・子どもたちが、地域でやりたいことが実現している。伝統文化を知り興味関心を広げている。地域への愛着が醸成されつつある。大人の姿から学んでいる。

・地域に支えられている実感と感謝

・一体感が生まれている

・学校のニーズや実態にあっている など

課題

・CSの周知 ・目標やビジョンの共有

・地域と学校をつなぐコーディネーターの確保

・持続性の担保(人材発掘など) ・小中高の交流や協働 など

(令和7年10月2日東桂小中学校運営協議会熟議より)

“連携・協働”の未来

学校を核とした地域づくりへ

子どもたちと地域のよりよい未来への【共育・共創】が、いま、始まっています。

〜地域総掛かりで、子どもたちとその未来を育む都留市へ〜

子どもたちを巡る、”信頼と愛着の輪(つながり)”と

それがいつまでも連鎖していく好循環の創出を、

子ども・学校・家庭・地域の”みんな”で、目指していきましょう。

都留市コミュニティ・スクールロゴ

関連資料(都留市)

関連資料(各学校)

この記事に関するお問い合わせ先

学校教育課 教育企画推進室

〒402-0052
山梨県都留市中央三丁目9番3号(教育プラザ都留)
電話番号: 0554-43-1111(代)
ファクス: 0554-43-1323

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